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OCSにおけるVMware利用について

ネットワーク接続の概要

ネットワークの要件

オンプレミスシステムで構築されたVMware vSphere環境をOCSから利用するためのネットワークに関する要件は以下のとおりです。

  1. VCコントローラから vSphere 環境へのルーティングが可能なこと
    • vCenter Server に対し、vSphere の REST API (vCenter REST API) が実行できること
    • vCenter 管理下のESXiサーバで作成されるVM (=VC Node) に対し、SINET L2VPNによるプライベートネットワークで接続可能なこと
  2. vCenter管理下で作成されるVMのためのDHCPサーバが用意されていること
    • VCノード作成時に固定IPアドレスを付与する場合は不要
  3. vCenter REST API 実行のために必要な各パラメータ(後述)をOCS運用担当者に提示し、VCコントローラに設定済みであること

VMware 仮想マシン テンプレートの作成について

VMware vSphere環境において、OCS向けの仮想マシン テンプレートを作成する際の必要事項について説明します。

仮想マシン テンプレートの要件

  1. サポート対象 OS ディストリビューション: Ubuntu 20.04 LTS
  2. ssh サーバが VM 起動時にポート22番で自動起動すること
  3. パスワード認証による ssh ログイン可能な ubuntu ユーザが存在すること
    • パスワードはOCS運用担当者から指定されたものを設定すること
  4. ubuntu ユーザは sudo コマンドによりパスワード入力無しで root権限を得られること
  5. Docker-CE がインストール済みで VM 起動時に Docker daemon が自動起動すること
    • インストール手順 https://docs.docker.com/engine/install/ubuntu/
  6. VMware Tools がインストール済みで VM 起動時にサービスが自動起動すること
    • Ubuntu の場合は open-vm-tools パッケージを利用可能
    • VM起動後に OS のカスタマイズ機能を実行する仕組みは VMware Tools が担っている

VMをテンプレートに変換する前に必要な操作

  1. cloudconfig に元のホスト名が保持されないようにし、ホスト名をリセットします。
sudo sed -i 's/preserve_hostname: false/preserve_hostname: true/g' /etc/cloud/cloud.cfg
sudo truncate -s0 /etc/hostname
sudo hostnamectl set-hostname localhost
  1. 現在のネットワーク構成を削除します。
sudo rm /etc/netplan/*.yaml
  1. シェルの履歴を消去して VM をシャットダウンします。
cat /dev/null > ~/.bash_history && history -c
sudo shutdown now

vCenter REST API 実行のために必要な各パラメータ

VCコントローラ側で事前に設定が必要な以下の各パラメータ情報をOCS運用担当者にご提示いただきます。